宮中晩餐会とワイン

天皇陛下が皇居・豊明殿に国賓をお迎えして行なう宮中晩餐会のお料理は国際的なスタンダードに則り、フランス料理フルコースでのおもてなしになります。

そして、そこに饗されるワインもフランス産がメインです。

 

メインの肉料理は御用牧場で飼育されているとなるのですが、これはどの宗教の国でも食べられる肉としての選択です。

そして赤ワインはほとんどの場合ボルドー左岸、格付け一級の五大シャトーの中から選ばれます。白ワインはブルゴーニュの特級、一級のものが通常選ばれるのです。

 

この記事のアップされている前夜(2014年4月24日)にアメリカのオバマ大統領を迎えて行なわれた宮中晩餐会では、メインの赤ワインとしてシャトー・マルゴーの1994年が饗されました。

白ワインはコルトン・シャルルマーニュの1999年、シャンパーニュはドン・ペリニヨンの1998年です。

日本の宮中晩餐会はどの国賓に対しても、その国の重要度、大小によって対応を変えることなく平等にもてなすのが大前提なのですが、実はこれは非常に珍しいことなのです。

フランスのエリゼ宮で国賓を迎えて行なわれる晩餐会では賓客ごとに出されるワインのランクが分かれますし、アメリカでは「ステート・ディナー」と呼ばれる晩餐会が行なわれ、大統領が自ら賓客に合わせてワインをセレクトしています。