土着品種と固有品種

イタリアワインを語る上で欠かせないキーワードが「土着品種」です。地元のお料理に合わせ、地元で採れたブドウで造られたワインを楽しむイタリアの食文化において、ワインは地元の馴染みのブドウが当たり前でした。

 

 イタリアでは、ブドウは「ウーヴァ・ダ・ヴィーノ(ワイン用のブドウ)」と「ウーヴァ・ダ・タヴォーラ(生食用のブドウ)」が栽培されており、ワイン用のブドウはユーラシア系のヴィーティス・ヴィニフェーラという種に属すものが大部分で、これがEU(欧州連合)によってイタリア原産のものとして使用が義務づけられています。

 

 イタリア政府公認のブドウ品種のうちEUの承認しているものが400ちょっとあり、これを各州の県ごとに地形、気候などを考慮し、最適である「推奨品種」と、使用を認められた「許可品種」としてきましたが、現在は自由化されています。

 

 イタリアといえばやはり黒ブドウなら「サンジョベーゼ」、白ブドウなら「トレヴィアーノ」が有名で、作付け面積も多いのですが、近年、国際競争力をつけるためや、長期熟成スタイルを目指してカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネ種のブドの栽培も増えてきました。

 


 ちなみに土着品種は「昔からその土地にある」という概念ですが、「その土地にしかない」ブドウ品種は「固有品種」と表記されます。

o0530040712062117307