エルバージュ

ワインは通常、醸造を終えると、直ぐにボトリングはせず、一旦樽またはタンクに入れて数年寝かせ(熟成させ)、ワインを落ち着かせます。これを「エルバージュ」と言います。

 

 エルバージュを行なうことにより、空気と接触させ、かつ樽材のタンニンなどの成分や、焼いた樽のトースト香などがワインに移って、ワインに骨格や複雑さや風味などを生み出させたりしています。

 

 以前は大樽で寝かせることが多かったのですが、最近の流れでは「バリック」と呼ばれる容量220リッター程度(各地方によって若干の違いあり)の小樽を使用する生産者も増えてきています。

それは、このバリックを使用すると熟成期間を短くすることや、ワインの色素を安定させるなどの効果が得られるからなのです。

 

 一般的にワインをエルバージュさせるための樽にはオーク材を使用することが多く、それぞれ仕上げるワインに合わせて新樽を用いたり、二、三年程度使いまわしたり、内部の焦がし具合を調整したりしています

中でもフレンチオークを用いた樽は高級とされ人気も高いです。

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 また、最近ではイタリアを中心としたヨーロッパで「アンフォラ」と呼ばれる陶器の容器でワインを寝かせる生産者も現われてきました。