エリゼ宮の晩餐会

 国家が賓客としてお迎えする、海外から訪れるお客様である国賓。

その国賓やそれに準ずる賓客おもてなしする場に晩餐会があります。

最近の日本では秋篠宮家の佳子さまがフィリピンのアキノ大統領をおもてなしする会で晩餐会デヒューをされまた注目を浴びています。

以前、オバマ米大統領が来日された時にも触れましたが、日本の晩餐会での基本はどの国賓に対しても分け隔てなくもてなし、晩餐会で使用するワインもシャンパーニュがドン・ペリニヨンとモエ・シャンドン、白ワインがブルゴーニュのグラン・クリュかプルミエ・クリュ、赤ワインがボルドーの五大シャトーのものとなっていますが、この分け隔てないおもてなしというものは世界的には非常に珍しいのです。

 

 ワインの本場である、フランスでのスタンスについて目を向けてみましょう。

フランスでの晩餐会は主に大統領府のエリゼ宮で行なわれるのですが、エリゼ宮にはワインカーヴ専用の責任者がおり、おもてなしをする賓客のレベルに応じてワインを選び用意します。

例えば、シャンパーニュは最上級の国賓に対して選ばれるのがクリュッグです。

ただし、このクリュッグが饗されることは非常にまれで過去に数えるほどしかありません。

 昭和天皇も1994年の訪仏時の晩餐会でクリュッグが饗されました。

クリュッグに次ぐ待遇がドン・ペリニヨンなのですが、このドン・ペリニヨンも国賓のなかでも重要度の極めて高い一部の賓客にしか饗されていないのです。

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